2019年12月15日

マッチ売りの少女

最近、何かと慌ただしい。
慌ただしさにかまけて、古書部書庫の整理が手つかずのまま
で、酷い状態になってしまっている。
そこで、年末を口実に書庫整理(たぶん無理)と一部改善に
着手。で、発掘したものを記事ネタにするECOな思いつき。
本来は、学会と古書部の繋がりは協力関係のみなのだが、こ
れからは古書部からの記事もコチラに加えることにしよう。

2019-1215-1・ブ.jpg
膝の上での撮影なので粗さは御容赦を。
アンデルセン:作。星山博之:文。かたやま さえこ:絵。
2000年・学研:発行。

この歳になると読むことのできない作品なのだ…。
4〜6歳向けとあるが、今時の幼児に「マッチ」という単語が通
用するのか…という致命的な問題点を抱える。
明治・大正から戦前にかけての多くの優れた日本文学作品・作
家が現在、埋もれてしまっている要因に「表現の問題」がある
が、絵本の名作も「理解度の問題」で埋もれてしまう作品が増
てくるのかも知れない。共に時代とのミスマッチだ。

「古書を買って下さい〜」と白い街角に立つ私メ。道行く人々は
「え〜い。そんな汚い、怨霊が憑いているような本など買うか〜」
などと冷たい。寒い…そして私メは路地裏で古本の1ページを破り
火を灯す→速攻で取り押さえられ現行犯逮捕…ちがうマッチ売りの
〜などと叫んでも誰も取り合ってくれないだろう。マッチも古い
名作も古本も私メも受難の現代である。

posted by 薄学斎 at 07:42| 本・資料